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2025.10.08

  • 技術コラム

研磨 Vol.3:刃物製作と職人技 ― 切れ味と長寿命を支える研磨技術

刃物製作において大切なのは、「切れ味の良さ」「長寿命」です。

これは数値では表しきれない領域であり、職人の経験と感覚がものを言う部分です。

タカタ精密では、マイクロスコープで刃先を確認しながら研磨を進め、職人が一つひとつの刃を丁寧に仕上げています。

医薬品メーカーに選ばれる理由

当社の刃物は、厳しい品質基準を持つ医薬品メーカーにも採用されています。
包装装置で使われる刃物は、常に安定した切れ味を保つことが必須です。特に、複数枚を1ロッドで製作する際には、1枚1枚を同じ寸法・同じ切れ味に仕上げる必要があります。
また、現場からは「短納期で欲しい」といった声も少なくありません。そうした声にお応えしてきた積み重ねが、当社の信頼と評価へとつながっています。

単品・小ロット・短納期対応

当社は単品や小ロットの刃物製作を得意としており、柔軟な対応力が強みです。
納期についても1か月以内の納品を目標に、お客さまのご要望に合わせて進めています。
省力化自動機の量産ラインで使われる刃物から、製鉄所向けの特殊刃物まで、幅広いニーズにお応えしています。

図面に現れないご要望に応える

刃物製作の難しさは、設計図には書かれていない「お客さまが本当に求めている性能」にあります。
被削材によって最適な刃の形状は異なるため、当社では現場の声を丁寧に吸い上げ、改良を重ねています。ときにはお客さまと二人三脚で改良に取り組み、より良い切れ味や長寿命化を実現しています。

粘着物が付きにくいカッター刃の工夫

テープやフィルムを裁断するカッター刃は、どうしても粘着物が刃先に付着しやすいという課題があります。
当社では、粘着物が付きにくくなる独自の工夫を取り入れておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

刃先の粘着物除去と再研磨対応

既存の刃物についても、刃先にこびり付いた粘着物を除去したうえで、再研磨を行った実績がございます。

タカタ精密の刃物製作は、数値に表れない切れ味や長寿命へのこだわりを職人技で実現し、現場の声に応える改良と柔軟な対応力で、お客さまの課題解決に貢献しています。

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