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研磨 Vol.4:砥石が透けてる!0.1mm幅の微細研削技術
電子部品の小型化と加工要求の高度化
電子部品とは電気製品に使われる部品の総称で、その分野は自動車、携帯電話、デジタル家電など多岐にわたります。近年は AI、5G、IoT の普及に伴い、電子部品にはこれまで以上に 小型化・薄型化・高密度化 が求められています。
この結果、電子部品を製造する 省力化自動機の内部部品 においても、わずかな誤差すら許されない微細加工技術が必要とされているのです。
0.1mm幅の微細研削を可能にする砥石成形
タカタ精密では、こうしたニーズに応えるため、砥石を0.1mmまで極細に成形し、微細な溝加工を実現しています。
従来では難しかった極小幅の溝も、砥石の形状を精密に制御することで加工可能となり、電子部品用の精密部品に対応できるようになっています。
この極細研削を支えているのが、ロータリーツインドレッサーを用いた砥石成形技術です。砥石を精密に削り込み、加工条件を工夫することで、繰り返し高精度な溝加工を行うことができます。
砥石メーカーとの連携とノウハウの蓄積
被削材や形状によって、適した砥石は異なります。
そのため当社では、砥石メーカーと連携し、案件ごとに最適な砥石を選定しています。こうした取り組みを積み重ねることで、安定した加工精度と品質を確保し続けています。
まとめ ― 微細研削で未来の部品づくりを支える
「砥石が透けて見える」ほど極細に成形された砥石で行う微細研削は、これからの電子部品製造に不可欠な技術です。
タカタ精密は、微細高精度加工と短納期対応の両立を強みに、今後も進化し続ける電子部品産業を支えてまいります。
- SKS3 HRC56
- 左部品の拡大写真。 溝幅0.1mm×0.4mm深さ