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2025.10.22

  • 技術コラム

研磨 Vol.5:NC砥石成形による研削ローレット加工 ― 医薬品・自動車・半導体分野で活きる繰り返し精度

NC制御で形状を正確に再現

同じ形状を繰り返し加工する際に力を発揮するのが、NC制御による砥石成形です。
プログラムで砥石を成形できるため、形状を正確に再現することが可能であり、再現性の高さが特長です。

例えば、連続したV溝加工のように均一な形状を多数必要とする場合、NC成形によって1つひとつを同じ精度で仕上げることができます。

ロータリードレッサーで実現する高精度成形

タカタ精密では、研削盤に搭載されたロータリードレッサー(回転式ホイール状ドレッサー)を使用し、NC制御で砥石を高精度に成形しています。
この高度な砥石成形技術によって、細かい形状の研削加工が可能となり、高い面品位と寸法精度が求められる部品に対して優れた仕上がりを実現しています。

医薬品・自動車・半導体分野での実績

このNC砥石成形による研削ローレット加工は、医薬品製造ラインのシール部品や治具自動車の生産ラインで使われるチャック爪、さらには半導体関連装置の精密部品においても実績があります。
いずれの分野においても、要求されるのは「繰り返し精度」と「安定した品質」。当社の技術は、これらの厳しい要望に応え続けてきました。

まとめ ― 繰り返し精度で信頼を築く

NC成形による研削ローレット加工は、安定性と再現性を両立する技術であり、量産ラインにおける信頼性確保に直結します。
タカタ精密は、この「繰り返し精度」へのこだわりを強みに、医薬品・自動車・半導体分野で高品質な製品づくりを支えています。

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