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2026.06.03

  • 技術コラム

形彫放電加工とは?|切削加工では難しい複雑形状・深穴加工への対応

形彫放電加工とは?

形彫放電加工とは、電気を流した電極を使用し、放電によって金属を加工する方法です。

切削加工のように工具で直接削るのではなく、放電によって金属を少しずつ除去するため、複雑形状や深穴加工、高硬度材加工に適しています。

タカタ精密工業では、電子部品関連部品や省力化自動機部品、金型部品など、高精度が求められる部品加工に形彫放電加工を活用しています。

形彫放電加工が活用される場面

形彫放電加工は、通常の切削加工では難しい形状や、高精度が求められる加工で活用されています。

例えば、

  • 貫通していない止まりのキー溝加工
  • 高精度な放電タップ加工
  • ドリル折れ・タップ折れ除去
  • 深い公差穴加工
  • テーパースプライン加工
  • レール部品の誘い込み加工
  • M2.5以下の小径タップ加工
  • 金型部品のニガシ加工
  • 半月キー溝加工

など、多様な加工に対応しています。

切削加工では難しい加工事例

設計図面上ではシンプルに見える形状でも、実際には切削工具が進入できないケースや、工具強度が不足するケースがあります。

例えば、エンドミルが物理的に進入できない箇所では、切削加工そのものが困難になります。

そのような場合でも、形彫放電加工を活用することで、狭部や深部への加工が可能となります。

また、コーナーRを極力小さくしたい場合にも、形彫放電加工を活用することで、切削加工では難しいシャープな形状に対応できる場合があります。

放電加工ならではの活用方法

形彫放電加工は、単に形状を加工するだけではなく、放電面の特徴を活かした加工にも活用されています。

例えば、放電条件を調整して表面をあえて粗く仕上げることで、表面に微細な凹凸を形成することが可能です。

この放電面を活用することで、

  • テープが貼り付きにくい
  • シートを適度にグリップする
  • 滑りすぎを抑える

といった機能を持たせることができます。

実際に、医薬品メーカー向け部品においても、このような放電面を活用した加工実績があります。

薄肉部品では加工工程も重要

形彫放電加工では、放電時に発生する熱の影響によって、薄肉部が変形しやすくなる場合があります。

特に、

  • 深堀加工
  • 狭幅加工
  • 長尺形状
  • 薄肉形状

では、加工順序や削り方によって最終精度が大きく変化します。

タカタ精密工業では、放電加工後の変形を極力抑えるため、

  • 加工順序
  • 放電条件
  • 保持方法
  • 荒取り工程

なども検討しながら加工を行っています。

タカタ精密工業の強み|電極製作も社内対応

タカタ精密工業では、放電加工に使用する電極も社内で製作しています。

電極は、

  • 研削加工
  • マシニング加工
  • ワイヤーカット加工

などを活用し、加工形状や用途に応じて高精度に製作しています。

形彫放電加工では、電極精度がそのまま製品精度や加工面品質に影響します。

また、電極表面の面粗さは、放電後の製品面にも反映されるため、製品用途や要求面品位に応じた電極製作を行っています。

電極製作から放電加工まで一貫対応することで、短納期対応や加工品質の安定化にもつながっています。

幅0.5mm小径長穴の深堀加工事例

このようなお困りごとに対応します

  • 切削加工では工具が入らない
  • 深穴加工が難しい
  • 小径タップ加工をしたい
  • 高硬度材を加工したい
  • 微細形状を加工したい
  • ドリル折れ・タップ折れを除去したい
  • 他社で加工が難しいと言われた

タカタ精密工業では、形彫放電加工を活用した高精度加工・微細加工・特殊形状加工にも対応しております。